iモードで課金モデル確立 ドコモ、次は「5G」開発で再び勝者に 新たな収益源育てる (3/4ページ)

VRと5Gが可能にする遠隔作業支援システムのモデル。NTTドコモと新日鉄住金ソリューションズが開発した
VRと5Gが可能にする遠隔作業支援システムのモデル。NTTドコモと新日鉄住金ソリューションズが開発した【拡大】

 デジタル社会の将来について夏野は学生に、「脳が直接、ネットにつながる時代がくる。その時は暗記や機械的な計算能力は意味がなくなり、『想像』と『創造』する力が重要になる」と訴えている。

 5G整備もチャンス

 グリー取締役の荒木も、「神経にコンピューターが直結するまでの中間ステップとして、VR(仮想現実、バーチャル・リアリティ)の市場が広がる」とみる。スマホ向けゲームで携帯向けほどのヒットを出せていない同社は、専門部署でVR向けコンテンツ制作を進め、新市場のリーダーを目指している。

 通信環境も大きく変わりそうだ。ドコモは20年を目途に、第5世代移動通信方式(5G)の環境を整備する。2時間の動画を3秒で送信できるという超高速のほか、多数同時接続が特徴。iモード開発に携わり、現在もドコモでコンテンツを扱うプラットフォームビジネス推進部で次長を務める原田由佳(52)は、「5Gにより、映像を含めて豊かなコンテンツが実現する」と期待する。ドコモは通信インフラだけでなく、異業種と組んで5Gを使ったサービスを提供し、新たな収益源に育てる考えだ。

25年にスマホ販売台数で世界一を目指す日本のメーカー

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