京都府「一方的な主張だ」
これに対し、京都府も黙っていない。滋賀県の試算では舞鶴ルートは最も分が悪い結果となったが、京都府の城福健陽副知事はすぐさま、滋賀県の西嶋栄治副知事あてに抗議のメールを送った。
メールでは、3ルートについては「関西広域連合の場で、広く明瞭な形で議論・検討することが適切」と主張。独自の試算結果を公表した滋賀県の行為に対し、「関西全体として調査のあり方を検討せず、一府県の一方的な主張をされたことは、関西全体で便益を考えていこうとする中で、大変残念」と批判し、試算の詳細について説明するよう求めている。
滋賀県交通戦略課は「試算は一方的ではなく、事実を客観的に計算した結果だ」と反論するが、京都府交通政策課は「今は試算を出す状況ではない」と冷ややか。その上でなお、「日本海側の国土軸をしっかり築くためにも少しでもルートを西に延ばしておく必要がある」として、舞鶴ルートの必要性を強調する。