大手百貨店4社が1日発表した5月の既存店売上高(速報)は、3カ月連続で全社が前年同月と比べマイナスだった。インバウンド(訪日外国人)への売り上げが減少したほか、高額商品の売れ行きも陰りが出ている。土曜日が前年同月に比べて1日少ないことも影響した。訪日外国人の客単価の減少などが響き、三越伊勢丹ホールディングスは前年同月比6.7%減だった。そごう・西武も3.9%減、大丸と松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングは7.1%減だった。唯一、インバウンド売上高がプラスだった高島屋も衣料品の不振などが響き、1.7%減少した。