NTTドコモは13日、加藤薫社長(64)が6月の株主総会後に退任し、後任に吉沢和弘副社長(60)が昇格する人事を正式発表した。業績回復に道筋をつけた加藤氏は就任から4年で取締役相談役に退く。
ドコモのトップには、以前は親会社のNTTで要職を経験した人材が送り込まれていたが、吉沢氏は加藤氏に続き、2代続けての生え抜き社長となる。
加藤氏は2013年に米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の発売に踏み切った。一時は業績不振に陥ったが、V字回復を果たした。13日の会見で在任期間を「何とか及第点」と振り返り、「いい時期にバトンタッチできて安堵(あんど)している」と話した。