米アップルは31日、新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)SE」を発売した。小型画面と現行モデルより4万円割安な価格が特徴。さらに、投入時期を従来の秋ではなく春にするなど、新たな需要の掘り起こしを狙った形だ。ただ、アイフォーンは昨年、初めて国内出荷台数が前年割れとなるなど人気の陰りを指摘する声もあり、“スマホの絶対王者”が選択した異例の販売戦略の成否に注目が集まっている。
SEは、片手で持ちやすい4インチの小型画面と、現行の6sと同等の処理能力を持ちながら6sから4万円安くした低価格が特徴だ。ただ、携帯大手3社は2年契約前提の大幅割引を、SEでも6sでも実施していることから価格面のアピールは難しい。また、外観も3年前に発売された5sとほぼ同じで、小型サイズを求める人以外には魅力も乏しそうだ。