NTTドコモは2日、新たに3.5ギガ(ギガは10億)ヘルツ周波数帯を利用して受信時で最大毎秒370メガビットの高速データ通信サービスを提供すると発表した。全国主要都市のターミナル駅周辺から順次サービスエリアを拡大する。2017年春には複数周波数を束ねたりアンテナ技術の高度化などで500メガビット超に引き上げる計画だ。
総務省は第4世代(4G)携帯電話向けに3.5ギガヘルツ周波数帯をKDDIとソフトバンクにも割り当てており、スマートフォンの通信速度は今後、500メガビットを目指す競争に入ることになる。
ドコモは3.5ギガヘルツ周波数帯の導入によって余裕ができた既存の周波数を束ねることで、これまで300メガビットだった最大通信速度は国内最速の375メガビットに向上。6月から主要都市の基地局50カ所で提供する。
一方、第3世代(3G)携帯電話用に使われていた800メガヘルツ周波数帯もスマホ用に転用されるため、従来型携帯電話端末の周波数は狭くなりそうだ。