ソフトバンクは12日、4月の電力小売り全面自由化に向け電気料金と携帯電話料金のセット割引プランを発表した。東京電力との提携により4月1日から提供する家庭向け電力サービス「ソフトバンクでんき」とスマートフォンを一緒に申し込むと、平均的な3人家族の一戸建て住宅の場合、スマホ割引に電気料金の割引分などを含めて最大2年間、年約8920~約1万5500円相当がお得になるプランなどを用意した。
東電、中部電力、関西電力の管内でサービスを始め、順次対象を広げていく。今月28日からソフトバンクの携帯電話販売店やウェブサイトを通じて申し込みを受け付ける。平均的な3人家族の電気料金を地域別にみると、電力会社の従来プランに比べ、東電管内が年約8920円、中部電管内が年約9110円、関電管内は年約1万5500円相当がそれぞれ安くなるという。3年目からは割引額が縮小する。
太陽光や風力といった再生可能エネルギーで発電した電気を使いたい顧客向けのサービスも今後提供する予定。携帯電話大手による家庭向け電力販売をめぐってはKDDIも近く料金プランを発表する見通し。