郭会長は「質問の意図が分らない」と語り、会見場に緊張感が漂った。すると空気を読んだのか一転して「契約書を交わしているので、支払いの減額はない」と発言。前列に陣取った鴻海スタッフ(?)を中心に拍手が巻き起こり、郭会長は自身のペースを取り戻した。
意味深な発言
意味深な発言が飛び出たのは、日本のアナリストが「(次世代ディスプレーと言われる)有機ELは鴻海も日本勢も遅れている。先行する韓国勢にどう追いつくのか」と質問したときだ。
郭会長は「あえて会社名は挙げずに話す。報道で有機ELが出ているが、8割方は間違った情報が広まっていると思う」。
米アップルがアイフォーンに有機EL搭載を検討していると報じられているとにおわせながらも、はたまた韓国勢が有機ELの生産拡大に動いていることかを明確にせずに謎かけをしたといえる。