「シャープが大好き」鴻海会長ほめ殺し 独演会に水さす記者にブチ切れる場面も (2/5ページ)

2016.4.24 17:05

シャープの高橋興三社長(右)、鴻海精密工業の戴正呉副総裁(左)と手を組む鴻海の郭台銘会長=4月2日、堺市

シャープの高橋興三社長(右)、鴻海精密工業の戴正呉副総裁(左)と手を組む鴻海の郭台銘会長=4月2日、堺市【拡大】

  • シャープの高橋興三社長(右)、鴻海精密工業の戴正呉副総裁(左)と手を組む鴻海の郭台銘会長=4月2日、堺市
  • シャープの高橋興三社長(右)、鴻海精密工業の戴正呉副総裁(左)と手を組む鴻海の郭台銘会長=4月2日、堺市
  • シャープの高橋興三社長(中央)と並ぶ鴻海精密工業の郭台銘会長(左)=4月2日、堺市

 波乱の幕開けとなった交渉は、最初に提示していた支援案は出資額が4890億円から3888億円に減額されただけでなく、鴻海に都合の良い条件に変わっており、両トップの発言に注目が集まっていた。

 調印後、シャープの高橋社長が「互いの強みを生かして今後、戦略的提携を進めていく」と短くあいさつした後、満を持して郭会長が登場。「シャープペンシルから電卓、家電と繰り返して革新者であることを証明してきた。このDNAがあるからこそシャープが大好きだ」と持ち上げた。

 日本の老舗企業が台湾企業に買収されるイメージを変えようと「シャープは日本企業ではなくグローバル企業だ。鴻海も台湾企業ではなくグローバル企業。今回の案件はふたつのグローバル企業が相互に補完し成功を目指す。文化的な違いがあるからこそうまくこともある」と語った。

 さらに再建の手法については「詳細は語らない」と述べた上で「世界最高峰の技術開発をスピーディーにすることを支援する。シャープが今後の100年も革新者であり続けるためフルサポートを約束する」と訴えた。

 あいさつは予定を大きく超える35分の独演会になった。

軽口を飛ばしていた上機嫌が一変した場面もあった

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