ついに…シャープと鴻海が契約見直し議決 出資額1千億円減額

2016.3.30 18:36

シャープ本社=大阪市阿倍野区

シャープ本社=大阪市阿倍野区【拡大】

  • 記者団に取り囲まれながら車に乗り込むシャープの高橋興三社長=2月25日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)
  • 大阪市のシャープ本社

 経営再建中のシャープと鴻海精密工業は30日、それぞれ臨時取締役会を開き、出資条件を見直して契約することを議決した。31日に調印する予定。シャープの財務リスクを踏まえ、鴻海は出資額を1千億円減額し、金融機関からは各種の金融支援を受ける。交渉の延期は1カ月あまりに及んだが、年度内に決着した。

 鴻海の出資額は当初予定の4890億円から1000億円減額し、3890億円とする。出資比率は66%を維持し、契約と同時に鴻海からシャープに1千億円の保証金を支払う。これを受け、主力取引銀行のみずほ銀と三菱東京UFJ銀は今月末に返済期限を迎える融資枠5100億円について借り換えに応じる。

 シャープと鴻海は最大3千億円とされたシャープの潜在的な債務(偶発債務)が発端となり、契約を延期していた。鴻海の郭台銘会長は4月2日に来日し、高橋興三社長と記者会見を開く見通しだ。

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