シャープ、AIと通信活用の薄型テレビ発売へ 鴻海との共同開発製品も年内に (1/2ページ)

2016.4.21 16:47

シャープが発表した、「アクオス」につなげると好みの番組などをすすめてくれる「アクオスココロビジョンプレーヤー」=21日、東京都港区

シャープが発表した、「アクオス」につなげると好みの番組などをすすめてくれる「アクオスココロビジョンプレーヤー」=21日、東京都港区【拡大】

  • シャープが発売する「ココロビジョンプレーヤー」。家庭の視聴傾向や好みを学習し、おすすめの番組を音声で知らせる=21日、東京都港区(宇野貴文撮影)
  • 製品発表会に臨む、シャープの長谷川祥典専務執行役員=21日、東京都港区

 シャープは21日、人工知能(AI)が家庭のテレビ視聴傾向や好みを学習し、おすすめの番組を音声で知らせる「アクオス ココロビジョンプレーヤー」を6月10日に発売すると発表した。放送を見逃しても、インターネットを通じて配信される「見逃し配信」の番組なども通知。テレビとAI、通信技術を融合した技術でアピールする。

 また、傘下入りを決めている台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と共同で、早ければ年内にテレビを共同開発する方針も表明。鴻海との連携で再建を目指し、平成29年3月期にテレビ事業を黒字化したい考えだ。

 ココロビジョンプレーヤーは、家庭が各曜日・時間帯に見ているテレビ番組の傾向や好みをAIが学習する仕組み。放送予定の番組のほか、見逃し配信にも対応し、動画配信サービス「ビデオマーケット」が提供する13万本超の映画やアニメ、ドラマなどの中から、おすすめの作品を選び、知らせる。

 家族の見分けはつかないが、人が近づくと、人感センサーで検知して、液晶テレビ「アクオス」の電源を起動。内蔵スピーカーから音声で話しかける。想定価格(税別)は2万円前後で、月産5千台を計画する。

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