--伊藤家の意向か
「そういうこともありますし、このままいったら、実際に大株主でも無い人に経営に口をはさまれると十分に推測される」
--伊藤名誉会長の後を継いで、会社を大きくされたはずなのに、なぜ最後にはしごを外されたのか
「言いにくいことでご勘弁いただきたいが、世代替わりがあった」
--なぜ、伊藤名誉会長と直接話し合わなかったのか、疑問だ。2人で話し合えば、普通の常識の解決が出来たと思うが
「これは今までずっと良好な関係だった。ここへ来て急遽変わった。これまでさまざまな提案に拒否されたこともない。しかし、世代が変わった。抽象的な言い方ですが、これで勘弁いただきたい」
--人事案で伊藤名誉会長から判子をもらえなかったというのは
「(村田社長)指名・報酬委員会に提出する人事案について、本来名誉会長の承諾をえるものではないが、委員会の中で、そうはいっても創業家で約10%の株を持つ伊藤名誉会長の意見も重要な判断材料になる。それにとらわれるものではないが、そこについても、私どもは、名誉会長と鈴木に絶大な信頼関係があったと思いまして、それならば印鑑を頂きにいこうと伺った。ところが押せないという話しで、私もえっ、と思った。押せない理由は分からない」