--辞任という言葉は人事案の否決が原因か
「それもある。ということは執行部として私はずっとやってきた。会社に入って自分が示した人事案が否定されたということはありませんし、ましてや資本と経営の分離は私が強く社内でいってきた問題。自分の言葉に責任を持たないといけない。自分自身に言い聞かせているところだ」
--伊藤家の信任を受けていたのが、はしごをはずされたのか
「私はくどくなりますが資本と経営の分離をいってきた。今、伊藤家の資本そのものは全体の約10%。ですからそのこと自体は経営に大きく影響するものではないが、私は小売業、なかんずく、今我々がやっているフランチャイズビジネスを考えるとその辺をきちんとしないといけない。その見本を作るのが大きな使命だと思った。何もそれはセブン-イレブンだけの問題では無く、口幅ったい言い方ですが、日本のコンビニエンスストア、総反対された中、これを作ってきたものとして、資本と経営の分離はこれからの小売業において大変重要だという思いからだ」