新日鉄興和不動産、マンション建設し復興後押し 岩手・釜石で計画 (1/2ページ)

2016.3.12 06:41

新日鉄興和不動産が整備した復興公営住宅。住民間のコミュニティー形成を重視した点が売り物だ=岩手県釜石市

新日鉄興和不動産が整備した復興公営住宅。住民間のコミュニティー形成を重視した点が売り物だ=岩手県釜石市【拡大】

 ■【東日本大震災5年】

 新日鉄住金グループの新日鉄興和不動産(東京都港区)は、岩手県釜石市でマンションの開発事業に再び取り組む。2011年3月に分譲マンション「リビオ上中島」(7階建て、28戸)を供給しており、それに次ぐ第2弾となる。岩手県最大規模の復興公営住宅(総戸数210戸)を供給するなど釜石市の再生に深く携わっており、新プロジェクトを通じ東日本大震災からの復興活動を後押しする。

 第2弾のマンションの着工時期・規模など詳細な計画は工事費の高騰もあって、現段階では決まっていない。ただ、釜石市は19年にラグビー・ワールドカップの会場となるなど復興を象徴する場所として注目されているだけに、できるだけ早い時期に計画を固め、活性化に寄与したい考えだ。

 また、釜石市は新日鉄住金の所有地で子育て支援施設の整備計画を明らかにしており、新日鉄住金グループの一員としてこの計画に協力する予定だ。

 新日鉄住金は事業を通じて釜石市と密接な関係にあることから、新日鉄興和不動産も震災直後から同市の再生に深く携わってきた。

「阪神大震災で高齢者のひきこもり問題が顕在化した点を考慮した」

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