女性の社会進出や晩婚化に伴い、マンションを購入する独身女性が目立ってきた。かつては一生住み続けることを考慮して購入する人が多かったが、最近は「結婚したら、売ったり貸したりすればいい」と柔軟に考え、資産価値のある物件選びをしているという。女性向けのセミナーなども増えている。(油原聡子)
女性向けローン
今月中旬、東京・丸の内で女性のマンション購入をサポートする「女性のための快適住まいづくり研究会」(東京都目黒区)が主催するセミナーが開かれた。20~60代の参加者66人は、講師を務める同研究会の小島ひろ美代表のマンション購入に向けた資金計画の立て方や注意点に関する説明に耳を傾けた。
参加者の一人、東京都中野区の派遣社員の女性(34)は現在、賃貸マンションに住んでいる。家賃は月8万円だ。「賃貸では何も残らない。お金を払うなら自分の資産として残したい」と、マンションの購入を検討中だ。