日本刀といえば、美術品や武具として主に男性の愛好家の間で人気が高いが、最近は若い女性たちが熱い視線を送っている。名刀を擬人化したイケメン・キャラクターによるオンラインゲームのヒットがきっかけで、キャラのモデルになった刀剣をひと目見ようと展示会などに女性が集まるようになったのだ。これをきっかけに、刀剣の質感や匠の技などに本格的に魅力を感じる女性もいるようで、香川県丸亀市の市立資料館で10日から始まった刀剣の展示には初日だけで千人を超える女性が殺到、関係者を驚かせた。
丸亀城内に女子、女子、女子…
丸亀城(丸亀市)の敷地内にある市立資料館で始まったのは、江戸時代に丸亀藩を治めた京極家の資料を公開する展覧会「京極家の家宝展」。同城やその周辺は普段、市民らがウオーキングやジョギングなどを楽しむ憩いの場だが、刀剣に興味を持つ“刀女子”たちが殺到、それまでの資料館の様子を一変させた。
彼女たちのお目当ては、「ニッカリ青江」(国認定重要美術品)と呼ばれる名刀だ。それは、オンラインゲーム「刀剣乱舞(とうけんらんぶ)-ONLINE-」(略称・とうらぶ)が関係している。