女子、女子、女子…“刀女子”が大興奮 「ニッカリ青江」の底知れぬパワー (4/6ページ)

2015.10.25 07:04

「にっかり青江」のパネルを写真に納める女性ファンたち

「にっかり青江」のパネルを写真に納める女性ファンたち【拡大】

  • 丸亀城敷地内に特設された土産店。グッズ目当ての女性らが長い列を作った
  • 展覧会の開会式には大勢の女性たちが詰めかけた
  • 展覧会でが名刀まつわる逸話について説明する日本美術刀剣保存協会讃岐支部メンバー
  • 女の幽霊を切ったという逸話が残る名刀「ニッカリ青江」
  • 京極家伝来の名刀「ニッカリ青江」を鑑賞する大勢の「刀女子」ら=香川県丸亀市
  • 「ニッカリ青江」の美男子キャラクターのイラストを写真に納める女性ファンら=香川県丸亀市

 幽霊を切った

 名刀に伝わる不思議な伝説やエピソードも刀女子にはたまらない魅力だ。

 ニッカリ青江は京極家の初代藩主、京極高和の伯父、忠高が豊臣秀頼から拝領した刀(長さ60・3センチ、反り1・2センチ、元幅3・1センチ)。夜中に、“にっかり”笑う女の幽霊を切り捨てたというのが名前の由来という。大正4年まで同家で家宝として受け継がれていた。その後、流出したが、平成9年に丸亀市が所有者から買い取った。

 展覧会では、日本美術刀剣保存協会讃岐支部のメンバーが「ニッカリ青江」を前に、名前の由来やもとは長さ75センチを超える太刀だったことなどを説明。高知市の派遣社員、村上伊代さん(31)は「いくら見ていても飽きない」と、ガラスケースに収まった刀身の美しさに目を輝かせた。

 刀女子の中には模造刀を購入する人も多く、熊本市の会社員の女性(26)は「7月にネットで『三日月宗近』の模造刀を買った。部屋に飾って眺めています」。また先のアルバイト女性(22)は「本物の日本刀も欲しいんですが…。キャラクターの元になった刀は国宝級で手に入らないし、模造刀で我慢しています」と話した。

市は当初ポストカード1万枚、クリアファイル各3千枚を用意したが…

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