購入者層も広がっているという。以前は40歳前後のキャリア女性が多かったが、今は20代の女性や派遣社員など幅広い。「家賃がもったいないと考え、資産形成として捉えています」と板垣さん。
同社が今年6月、独身男女156人を対象に実施した調査で、住まい探しのきっかけを尋ねたところ(複数回答)、女性は「賃貸よりも持ち家のほうが金銭的に得」と「もっと好条件の家に住みたい」がともに31・9%で1位だった。
資金計画を
独身女性がマンションを購入する場合、重要なのが資産価値だ。10月の横浜市のマンション傾斜問題発覚後、「女性のための快適住まいづくり研究会」のセミナー参加者は1・3倍に増えた。小島代表は「問題をきっかけに購入前にしっかり勉強し、資産価値の高い物件を選ぼう、という意識が一層、高まった」と話す。新築では建物の欠陥を事前に見抜くのは難しいが、中古物件ならば、専門家に住宅診断を依頼してもいい。