旭化成リフォーム(東京都新宿区)は3日、旭化成ホームズが過去に供給した戸建て住宅「ヘーベルハウス」を買い取り、構造体だけの状態にして販売する新事業を始めたと発表した。住宅内部を好みの間取りや最新の設備に大幅に変更でき、新築住宅より約2~3割安い価格で購入できる点が特徴だ。
中古住宅市場をめぐっては、構造体に対する不安や希望の間取りが見つからず、流通の阻害要因となっている。新事業はこうした課題の改善に寄与するため、市場評価を踏まえて本格展開につなげる。当面は年間5~10棟、将来的には100棟規模の販売を目指す。
「フレーム・ヘーベルハウス」というブランド名で事業を進める。具体的には、頑強な鉄骨と床・壁・屋根のALC(軽量気泡コンクリート)で構成されたヘーベルハウスの特性を活用。必要に応じて外壁塗装と屋根防水を新築と同様の30年耐用仕様に更新した上で、内部の内装と設備をすべて解体・撤去し、スケルトン状態にしたうえで販売する。
購入を希望する顧客に対しては、暮らしの要望などを踏まえてプランを提案。予算面での折り合いがついたら契約を交わし、リノベーション工事に着手する仕組みだ。