日航は9日、羽田空港の国内線第1ターミナルで、乗客と対話しながら出発便の案内をしたり、目的地の天気を知らせたりする人型ロボット「NAO(ナオ)」を使った実験を始めた。9~11日と16~18日の計6日間、出発ロビーで実施する。
日航によると、ナオはフランス企業製で、身長約60センチの白いボディー。日本語のほか、英語や中国語も話せる。出発カウンターや保安検査場に登場し、話し掛けると空港施設や運航情報、行き先の天気を教えてくれるほか、保安検査場の通過締め切り時刻を知らせる。
カウンターでは、春休みを利用して大阪に向かう横浜市の大学3年、幸壮磨さん(22)が天気を尋ねたのに対し「行き先の天気ですね?」と、腕や首をなめらかに動かしながら、隣に設置された画面で案内した。幸さんは「思ったより反応が早くてしっかり声も聞き取っていた」と驚いていた。