「モンスターバイク」人気急上昇 超高額でも商談殺到 ホンダなど国内外で存在感 (3/4ページ)

2016.2.4 06:33

ホンダの「RC213V-S」にまたがる購入者のジョン・ブラウン氏

ホンダの「RC213V-S」にまたがる購入者のジョン・ブラウン氏【拡大】

  • 川崎重工業のサーキット仕様車「NinjaH2R」

 価格も530万円(税別)と高級車並みで、量産車ながら米国のレースで時速300キロ超えを記録している。併せて欧米限定で投入した公道仕様モデル「H2」は出力を200馬力に抑えたが、逆輸入する日本のファンが後を絶たないという。

 その結果、15年モデルは世界で販売目標の2倍超を受注。昨年11月から国内受注を始めた16年モデルは、申し込みが殺到したため、予定より1カ月早く受け付けを締め切った。

 川崎重工は「技術の閉塞(へいそく)感を打ち破るため、どこまで走行性能を高められるのか挑戦したかった」(同)。スーパーチャージャーを燃費性能の改善に生かす開発も進めているという。

 ヤマハ発動機もモンスターマシンの先駆けとして1997年に「YZF-R1」(1000cc)を発表。最新の15年モデルは200馬力のパワーに加え、カウルにカーボン材を使い、燃料タンクは鉄の代わりにアルミ製として徹底的に軽量化を図った。

日本メーカーのモンスターマシン投入が相次ぐのは、大型バイク市場で欧米勢に対抗するため

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