価格はホンダのバイクとして最高を更新したが、億円単位のレース仕様車に比べれば「破格」。熊本製作所(熊本県大津町)の熟練作業員約25人による手づくりで、生産は1日約1台という希少品だ。
世界最高峰のレーサー気分が味わえるとあって、昨年7~12月末の期間の受注枠250台に対して2倍以上の商談が舞い込み日本でも約30件が成約した。
鈴木哲夫執行役員は「コレクションにしたいという要望や、早く乗りたいという意見など大きな反響があった」と話す。
川崎重工が14年7月から国内で納入を始めたH2Rは、エンジンシリンダーに空気を圧縮して送り加速力と燃費性能を高める機械式過給器「スーパーチャージャー」を搭載。300馬力以上の出力で、「大排気量のスポーツカー並みのパワーがある」(広報部)。