東急不動産は、都心3区を中心としたリノベーション事業に参入した。ブランド名は「マジェス」。都心の六本木や麻布で築15年程度までの賃貸マンションなどを1棟で仕入れ、共用部も含め大規模改修して販売する。年間1~2棟、売上高100億円を目標に掲げる。
東日本不動産流通機構によると、首都圏の中古マンション成約価格は36カ月連続して上昇している。牽引(けんいん)役は築年数が浅くて都心部にある物件。一方でリフォーム販売の対象となる比較的古い物件はなお割安だ。分譲価格の上昇で新築マンションの販売戸数が減少しているだけに、中古物件のリフォーム需要はさらに拡大するとみられる。(伊藤俊祐)