イオンとセブン&アイ・ホールディングスの流通大手2社の平成27年3~11月期連結決算が8日、出そろった。本業のもうけを示す営業利益は、セブン&アイが過去最高を更新し、イオンも大幅に増えた。セブン&アイはコンビニエンスストア事業が、イオンは食品スーパーやドラッグストアなどの事業が好調だった。
課題の総合スーパー(GMS)事業は暖冬で冬物衣料が販売不振で、両社とも営業赤字が拡大した。
イオンの売上高は前年同期比18・9%増の6兆360億円、営業利益は63・8%増の808億円で、最終損益は174億円の赤字(前年同期は293億円の黒字)。新連結対象の子会社の法人税額の増加などが影響した。セブン&アイの売上高は0・3%増の4兆5138億円、営業利益は4・6%増の2610億円、最終利益は1・5%減の1254億円だった。