電力自由化、熱くなる「8兆円市場」 サービス多様化、低料金に期待 (1/3ページ)

2016.1.8 06:28

東京電力の新料金プランを発表する小早川智明常務執行役=7日、東京都千代田区

東京電力の新料金プランを発表する小早川智明常務執行役=7日、東京都千代田区【拡大】

 最大手の東京電力が4月からの料金メニューを発表したことを受け、電力小売り全面自由化に伴う顧客獲得合戦が本格化する。各社が指標とする東電の新サービスが明らかになったことで、競合他社も今後料金メニューを発表し、併せて先行受け付けも開始するからだ。

 4月の全面自由化で、8兆円規模とされる家庭向け電力市場が開放。大手の地域独占が崩れ、セット販売などの多様なサービスや価格低下などが期待される。

 手の内明かさず

 「(東電が発表する)ぎりぎりまで料金や提携先などは明らかにしたくない」。14日に料金メニューを発表するJXエネルギーの幹部は、こう打ち明ける。

 全面自由化後の主戦場となるのは、全国の電力需要の3分の1を占めるとされる首都圏。ここで販売を伸ばそうと思えば、当然、これまで独占していた東電との比較が「売り」になる。このため、新電力の多くが東電の料金メニューが発表されるまでは手の内を明かさない戦略だ。

「発表時期については社内で最後まで議論があった」(JCOM幹部)

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