さらに、電波を使わないので電磁干渉が起こらず、飛行機のキャビンや病院、原子力発電所といった電磁波などが人や機械に悪影響を与える場所でも自由に使えます。唯一の欠点は、LED照明がない、もしくは点灯していない太陽がさんさんと輝く屋外では、ほぼ使用できないことと、今のところ、インフラ設備のコストがワイファイより高いことくらいですが、極めて単純な弱点なので、それもいずれは解決されるはずです。
実際、ハース教授は2011年、世界的な学術・芸術分野の著名人らが毎年、カナダのバンクーバーに集まり、自身の成果などを披露する世界的な会議「TDAグローバル」で、自身が発明したばかりのライファイの将来性について「ここに(新たな)インフラが登場した。全世界には140億個のLED照明がある。将来はこれを使って、よりクリーンで輝かしい未来を実現できる」と力説しました。
確かに、この技術が実用化されれば、いくら動画を見ても「追加でデータを買わないと通信速度を制限するぞ」という脅迫めいたメッセージに頭を悩ませることもありません。まさに新たなインターネット革命と呼べる技術ですね。