だがしかし。こうした悩みが一挙に解消する日もそう遠くなさそうです。今週の本コラムでは、それを実現する驚異の新技術についてご説明いたします。
11月25日に米経済系ニュースサイト、インターナショナル・ビジネス・タイムズ(IBT)や英紙デーリー・メール(電子版)などが報じていますが、いま、欧米では、ワイ・ファイの100倍という通信速度を持つ新世代の無線技術「Li-Fi(ライファイ)」の実用化に向けた実験が加速しているのです。
ライファイ(Li-Fi=Light Fidelity)とは、英スコットランドにあるエディンバラ大学でモバイル通信の研究に携わるハロルド・ハース教授が2011年に発明した技術です。
簡単にいうと、ワイファイはデータを電波でやりとりしますが、ライファイは可視光、つまりLED(発光ダイオード)照明の光でデータをやりとりするのです。
LEDの光は肉眼で見ると単にピカッと光っているだけですが、実は肉眼で判別できない超高速で点滅を繰り返しているのだそうです。