電気がおまけで売られる時代に? 料金以外のサービス拡充で顧客囲い込み (3/4ページ)

2015.11.14 17:16

 サービス拡充に活路

 価格競争力を高める原子力発電所が長期間停止し続けている影響で今春、東日本大震災以降で2度目の電気料金値上げに踏み切った関電にとって顧客の流出防止は切実な問題だ。原発再稼働が見通せない状況ではサービス拡充で補うしかないのが実情だ。関電の八木誠社長も「引き続き利用してもらうための知恵の絞り所」と力を込める。

 関電がサービス拡充の入り口と定めるのが、家庭向けの無料の電気料金照会ウェブサービス「はぴeみる電」だ。9月現在で約131万世帯が会員登録するスケールメリットを生かす戦略だ。家計簿アプリを提供するマネーフォワード(東京)と提携し、10月からウェブサービス上でポイントサービスを一括管理できる「ポイント通帳」をスタートした。

 さらに不動産管理会社の代わりにマンションでの緊急対応を手掛けるリロクリエイト(東京)と提携し、来年1月から「はぴe暮らしサポート」を始める。月額100円を支払うと鍵の紛失、水回りの故障、窓ガラスの破損の3種類のトラブルに24時間対応で駆けつけて応急処理するサービスで、利用登録だけでホテルや飲食店、映画館などで割引を受けられる優待サービスも用意するという。

9月には中部電が新サービスを発表。来年4月から始まる新サービスでは…

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