日本マクドナルドホールディングス(HD)が11日発表した2015年1~9月期連結決算は、最終損益が292億円の赤字(前年同期は75億円の赤字)だった。1~9月期の赤字額としては01年の上場以降で最大。同期間の既存店売上高は前年同期比20.2%減。昨年7月の使用期限切れ鶏肉問題と今年1月の異物混入問題の発覚などで客離れが進んだことが響いた。
売上高は20.1%減の1375億円。営業損益は207億円の赤字(前年同期は2億円の黒字)、経常損益は223億円の赤字(同5億円の赤字)だった。東京都内で同日会見した増田雄高・財務本部上席部長は「1~3月期に32.3%減だった既存店売上高は7~9月期に4.0%減となり、ビジネスは回復基調にある」との認識を示した。15年12月期の業績見通しは従来予想を据え置いた。