JR九州は10日、豪華寝台列車「ななつ星in九州」が来年4月から、第三セクター「肥薩おれんじ鉄道」(熊本県八代市-鹿児島県薩摩川内市)の路線に乗り入れる新ルートを発表した。新たな観光資源を掘り起こしたいJR九州と、知名度向上による利用者増につなげたいおれんじ鉄道の狙いが一致した。(村上智博)
九州全体を周遊する3泊4日のコースの3日目(毎週木曜日)の午後、おれんじ鉄道に乗り入れる。
午後4時半ごろ、川内駅を出発し、20分で薩摩川内市の薩摩高城(さつまたき)駅に到着。駅周辺を散策し、東シナ海に沈む美しい夕日を眺めた後、出発し、午後6時半ごろ熊本県の水俣駅に到着する。
車内では九州産の食材をふんだんに使ったフランス料理が提供される。午後10時15分ごろには八代駅に到着する。
おれんじ鉄道はもともと、JR鹿児島線の一部だった。平成16年の九州新幹線の部分開業(新八代-鹿児島中央)に伴い、JRから切り離され、三セク運営となった。延長116・9キロの区間に28の駅がある。