戎橋メンズでは、関西で初めて同ブランドの男性用スーツを販売。常駐のスタイリスト約5人が事前予約制により1対1で対応し、コーディネートなどで相談にのる。「(H&Mのブランドは)商品の種類やサイズが豊富なため、服選びで悩む男性客は多い」と広報担当者。発祥が婦人服のH&Mは女性ブランドの印象が強いが、きめ細かなサービスを提供することで男性客も増やす考えだ。
心斎橋、道頓堀周辺は、H&Mのほかにも、ファーストリテイリング傘下のユニクロとジーユー、2店舗を構えるスペインのブランド「ZARA(ザラ)」、その姉妹ブランド「Bershka(ベルシュカ)」、米国ブランド「GAP(ギャップ)」といった国内外のファストブランドが約10店も集結する激戦区。各店が生き残りをかけた差別化戦略を迫られている。
そんな中、カギを握るのが“爆買い”を続ける中国人ら訪日外国人客への対応だ。ユニクロ心斎橋店では訪日外国人客によるまとめ買いが目立ち、「10~20枚も買っていく人がいる」という。