国内大手アパレルが手がけるブランドが続々と閉店している。百貨店を中心に大型商業施設に入っていたブランドが多く、全国に店舗展開していた。閉店(予定)ブランドをめぐっては、「昔はよく買ったけど最近は…」「どれも似たようなものが多くて…」という声も聞く。海外通販やファストファッションなど、多くの選択肢を持つ消費者は、国内ブランドの持つ“無難さ”に魅力を感じなくなったのかもしれない。
ワールドも400~500店閉店
先月15日、アパレル企業のTSIホールディングス(東京都港区)は、プラネットブルージャパンなどの子会社の解散と、東京スタイルやサンエー・インターナショナルの9ブランドを8月末で廃止すると発表した。同社は昨年2月期までにも子会社の精算やブランド撤退で店舗数を半減させ大胆なリストラを行ってきたが、今期も引き続き大なたをふるう。
また、神戸に本社を置くワールドも、18日、全店舗の15%前後にあたる400~500店を平成2年3月期中に閉店、併せて10~15の不採算ブランドを廃止すると発表した。具体的な廃止ブランド名の発表は今のところない。