なぜ?続々と閉店する国内アパレルブランド 「昔はよく買ったけど…」 (3/4ページ)

2015.6.14 07:07

アラサー女子を中心に人気の婦人服ブランド「ボディドレッシング」。TSIホールディングスは、8月限りでの廃止を発表した

アラサー女子を中心に人気の婦人服ブランド「ボディドレッシング」。TSIホールディングスは、8月限りでの廃止を発表した【拡大】

  • 百貨店の婦人服売り場。百貨店の業績は好調のようだが…
  • 4月にワールド新社長に就任した上山健二氏。創業家以外からの社長登用は初めて(ワールド提供)
  • 4月に開業したJR大阪駅直結の商業施設「ルクア1100(イーレ)」。ファッション売り場に工夫を凝らしている。起爆剤となるか
  • 5月にTSIホールディングス社長に就任した斎藤匡司氏

 「1000円で買えるTシャツで満足」という人もいれば、「ハリウッドセレブが着ていたワンピースを海外通販で手に入れた」という人もいる。消費者には多くの選択肢が与えられ、そこそこおしゃれで、そこそこ値の張る“無難な服”の需要は下がっていったのだろう。

 それぞれに個性を出してはいるものの、同業他社のブランドとの差はさほどない。多くのブランドがひしめく「婦人服フロア」には、去年は“ミモレ(ふくらはぎ)丈スカート”を並べ、今年は“ガウチョパンツ(半端丈のフレアパンツ)”をこぞってそろえる。

 毎シーズン、各ブランドの似たような“流行の服”が横並びに売られている状態だ。強烈な個性を持たないブランドが売るそれらは画一的に見え、「百貨店で売っている服って、面白みがないのよね…」「同じような服ばかりで楽しくない」という声が聞こえるのも当然だろう。

景気が回復している現在、百貨店の業績も好調だそうだ。しかし…

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