回転ずしチェーン各社が回転レーンを採用していない「回らないすし」の業態に相次いで進出している。
コロワイド傘下のカッパ・クリエイトホールディングスは28日、新業態「鮨(すし)ノ場」の1号店を9月18日に東京・青山にオープンし、都心部を中心に2019年までに100店舗に拡大すると発表。あきんどスシローも既に3店舗展開している「ツマミグイ」の出店を都心部で加速する方針だ。
都心部は個人のすし店が多いことから、チェーン店でもレーンが回らない店舗で顧客を獲得できると判断した。
カッパ・クリエイトの鮨ノ場は、客が注文した好みの品を直線型の専用レーンで客席の前まで運ぶ仕組み。親会社のコロワイドが運営する居酒屋事業のノウハウを生かし、つまみやアルコールも豊富に取りそろえる。1皿当たりの単価は120~600円程度で、客単価は回る店舗の1.5倍程度に当たる1500円前後を想定している。