「10%は夢ではない」
グループで世界1000万台を販売するのに対し、日本国内のVWブランドの販売台数は過去最高だった昨年でも6万7438台にとどまる。輸入車を全て合わせても新車販売に占める割合は約5%程度で、トヨタ自動車をはじめ国内メーカーに圧倒されている。
庄司氏は「独自のブランド戦略を持ち、本来の販売力をつけていけば、10%は夢ではない」と強調する。
VWは、販売店を約80店多い333店に増やし、18年にも販売台数を10万台に引き上げる目標だ。高級車に対抗する新型「パサート」など、これまで主力だった「ゴルフ」や「ポロ」以外のラインアップも強化していく。
次世代環境車など日本の動向は本社も注目している。ライバル・トヨタのお膝元でVWブランドが存在感を高めることは、グループの今後も占うことになる。