VW「印象薄い」日本市場に危機感 ブランド浸透へ“タブー”破る (2/3ページ)

2015.7.21 06:39

「パサート」

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 いかに、日本国内でのブランド価値を高めるか。グローバル販売台数が急速に伸びる中で、2011年ごろからドイツ本社でも「それぞれの地域、国別の考え方が正解じゃないかという方向に変わってきた」兆しを、庄司氏は感じていた。庄司氏が12年8月に日本法人社長に就任したのもその表れだ。

 VWは初代「ビートル」以来、日本では昔から「ワーゲン」の愛称で呼ばれてきた。庄司氏の決断は、先端的な技術を持ちつつも身近な存在というブランドをアピールし、日本国内での地歩を固める狙いだ。

 ブランド戦略と並行し、庄司氏は販売店改革に乗り出した。店舗のデザインを統一する一方、全国のディーラーを巡り販売の現状を探った。自らトイレや展示車の清掃までチェックする徹底した視察は、すでに全国250店を一巡し、2周目に入ったという。庄司氏は「販売店のスタッフにお客さまに寄り添うよう伝えたい」と話す。

日本で国内メーカーに圧倒されるVW

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