VW「印象薄い」日本市場に危機感 ブランド浸透へ“タブー”破る (1/3ページ)

2015.7.21 06:39

「パサート」

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 ■【クルマの未来 VWの挑戦】(中)日本独自の広告戦略に着手

 「皆さんが少しでもゴキゲンになって帰ってもらえれば幸せです」

 5月16日から2日間、東京・お台場の特設会場で開催された「フォルクスワーゲン(VW)フェスト」で、日本法人VWグループジャパンの庄司茂社長はこう観客に呼びかけた。

 「ゴキゲン♪ワーゲン」

 今年4月から日本独自に始めた広告やブランドイメージを伝える際のスローガンは、VWのタブーを破ったものだ。

 ワーゲンはドイツ語で「車」そのものを意味する。「大衆の」を意味するフォルクスと一体でなければ、本来の意味をなさない。それでも庄司氏は「響きもいいし、口ずさんでもらいやすい」と押し切った。独自のブランド改革の背景にあるのは、日本市場に対する危機感だ。

 独本社主導から転換

 かつて、VWの各国の販売戦略はドイツの本社が主導する形で行われた。日本の輸入車販売で15年連続の首位を獲得した。しかし「ビートル」や「ゴルフ」など一部車種は認知度が高い半面、ブランド全体でのイメージは他の輸入車に比べて「薄かった」という。

いかに、日本国内でのブランド価値を高めるか…

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