ソフトバンクは19日、ネット通販の購入代金を電話料金とまとめて払えるサービスを10月に開始すると発表した。傘下のヤフーの通販サイトと「ソフトバンク」ブランドのスマートフォンのIDを連携させ、登録すれば自動ログインも可能にするなど利便性を高める。
ヤフー以外の通販サイトにも提携を広げ、「ワイモバイル」のスマホとの連携も検討。また年度内に、米IBMの人工知能システム「ワトソン」を利用した健康サポートなどのスマホ向け応用ソフトも提供する。
スマホの販売が頭打ちとなる中、NTTドコモやKDDIも相次ぎ共通ポイントや電子商取引といった周辺サービスの強化を発表しており、加入者を囲い込む動きが目立ってきた。ソフトバンクの宮内謙副社長は会見で「(サービスも含めた)スマホの価値を高められるかどうかが今後の勝負だ」と述べた。
一方、同時発表した夏モデルの携帯端末は、スーパースロー撮影ができるシャープ「アクオスXx」などスマホ4機種のみ。ドコモとKDDIが新機種を発売する従来型携帯は「今後も続けるが、本質的には必要ない」(宮内氏)とし、スマホへの乗り換え促進に注力する。