ただ、専用機が中心の大手メーカー、カプコンはスマホ向けでヒット作が出ず業績の足を引っ張るなど、専用機の人気作がそのままスマホで通用するわけではない。岩田社長もそこは理解しており「タッチパネルでの操作に特化したゲームを出す」と説明したが、想定通りのヒットを出せるかどうかは未知数だ。
スマホのゲームは手軽に遊べるため、専用機の顧客がスマホに流れるとの懸念もある。岩田社長はあえて新型ゲーム機を開発中であることを明らかにし、「これからも主力は専用機だ」と強調した。
スマホ向けゲームは投資家からの要望が高かったため、当面は好反応が予想される一方、業績への貢献は不透明。これまでの考えを覆して「賭け」に出た岩田社長にとって前途は多難といえる。