“当たればデカい”スマホ向けゲーム 任天堂社長の「賭け」 (1/2ページ)

2015.3.22 17:06

共同記者発表会に臨む任天堂の岩田聡取締役社長(左)と、ディー・エヌ・エーの守安功代表取締役社長兼CEO=東京都港区(蔵賢斗撮影)

共同記者発表会に臨む任天堂の岩田聡取締役社長(左)と、ディー・エヌ・エーの守安功代表取締役社長兼CEO=東京都港区(蔵賢斗撮影)【拡大】

 ディー・エヌ・エー(DeNA)と資本業務提携し、これまで否定的だったスマートフォン向けゲームの開発を17日発表した任天堂。平成27年3月期連結決算で4年ぶりの営業黒字を見込み、復活の兆しが出るなか攻めに転じたともいえる。ただ、携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」など既存のゲーム専用機の顧客を奪われかねず、“もろ刃の剣”になりそうだ。

 任天堂の岩田聡社長はこれまで、スマホ向けに「マリオ」などの自社ゲームを出すと、「キャラクターの価値を下げる」として否定的な見解を示していた。

 それでもスマホ向け開発を決めたのは、専用機の低迷がある。任天堂は販促費を抑えるなどして収益を改善したものの、特に主力の据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」の販売が伸び悩んでいる。

 スマホ向けゲームは新興メーカー、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ」が3千万ダウンロードを超えるヒットで高収益を出すなど、「当たれば大きい」市場。任天堂はここにマリオなど人気ソフトを投入し起死回生を図る。

カプコンはスマホ向けでヒット作が出ず業績の足を引っ張るなど…

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