世界最大規模のゲームの見本市「東京ゲームショウ2014」が18日、千葉市の幕張メッセで開幕した。スマートフォンやインターネットの普及でゲーム市場は拡大傾向にあり、過去最多となる421社・団体が出展。特にスマホ向けゲームのタイトル数が昨年の約2倍に上り、存在感が際立った。
今年も話題をさらったのはスマホ向けゲームだ。
基調講演では、「モンスターストライク」の利用者が1300万人を突破したミクシィの森田仁基社長がゲスト出演。「今期のテーマはグローバル。言語は違うが、成功を収めたい」と、10月に北米、12月には韓国で提供を開始することを明らかにした。
「魔法使いと黒猫のウィズ」のヒットで急成長しているコロプラの馬場功淳社長も「(将来は海外売上高比率を)4~5割まで引き上げたい」と表明した。
今回、スマホゲームは537タイトル(昨年は233タイトル)が出展した。いつでもどこでも遊べる手軽さから、ゲームになじみのない層も獲得。日本は世界最大の市場で、スマホ広告のサイバーゼットによると、日本を含む東アジアの市場規模は2013年は9168億円、17年には約2兆円になる見込みだ。
ネット経由でアプリをダウンロードすれば利用できるため、各社は海外展開を加速。コンピュータエンターテインメント協会の鵜之沢伸会長は「ヒットすれば世界に出ていける可能性が大きい」と説明する。