関電に官民そっぽ… 東電・新電力に惨敗、株主の自治体さえ「殿様商売的」 (1/5ページ)

2015.1.3 17:39

 関西電力に官民がそっぽを向き始めた。電力供給契約を打ち切った企業や官庁など大口顧客の件数が平成26年度には昨年12月1日時点で4263件と、過去最高だった前年度の2987件を大幅に上回った。大口の契約件数の約11万6千件からみると、まだ少数派かもしれないが、来年4月からの電気料金の値上げも申請したことで、関電離れは加速しそうだ。家庭も電力会社を選べる電力小売りの全面自由化は28年度に迫るなか、官庁の入札などでは今なお「殿様商売的な姿勢が残る」と指摘されるなど前途多難な情勢だ。

 東の刺客、侵攻

 「離脱は増えると思っている」

 東日本大震災以降、関電が2回目の電気料金値上げの準備に入ったことを表明した26年12月17日。八木誠社長は力なく話した。

 25年春に企業など大口向けで平均17・26%値上げしたこともあり、25年度の大口の契約打ち切り件数は2987件と過去最高を記録した。さらに26年度に入ってから離脱の勢いが増し、4千件を突破している。

そして、関電が“弱っている”間に東からの脅威が迫ってきた

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