携帯電話大手3社は19日、米アップルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)6」と「6プラス」の販売を一斉に始めた。3社の12~16日の予約数は計100万件を突破するなど、人気端末をめぐる大型商戦が動き始めた。
「総力を挙げてアイフォーンを売っていく」
NTTドコモの加藤薫社長は東京都内で開いた発売イベントでこう気を吐いた。加藤社長は記者団に、アイフォーンで高速データ通信サービス「LTE」で音声通話も提供する「ボイス・オーバーLTE(ボルテ)」を使えるようにする考えも示唆。予約段階で他社に差をつけられており、追い込みに懸命だ。
一方、予約件数で好調な2社はネットワークの強さを前面に押し出す。KDDIの田中孝司社長は「この日のためにネットワーク機能をアップデート(更新)してきた。新しいアイフォーンを120%楽しんでいただけると思う」とアピール。ソフトバンクモバイルの宮内謙副社長兼最高執行責任者(COO)は「高速通信ネットワークでさらに快適に利用いただける」と強調した。