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アップル・ウオッチで“遺産頼み”脱却なるか 「既存品と大差なし」の評価も (1/4ページ)

2014.9.16 06:30

 【アメリカを読む】

 米アップルは9日、カリフォルニア州での記者会見で、腕時計型端末「アップル・ウオッチ」を発表した。2011年に最高経営責任者(CEO)に就任したティム・クック氏(53)のもとで初めてとなる本格的な新製品で、創業者のスティーブ・ジョブズ氏(1955~2011年)の死後、「クールさを失った」ともされるアップルの未来を占う試金石だ。満を持して発表したアップル・ウオッチに対しては、IT業界のアナリストから韓国サムスン電子などの競合製品を駆逐するとの見方も出ている。しかし価格の高さや電池の持続時間を不安視する声もあり、アップルの思惑通りに事が進むかどうかには不透明さも残っている。

 「期待を根底から変える」

 「もう一つ発表することがある」。クックCEOは9日、カリフォルニア州クパチーノで開かれた発表会で、ジョブズ氏が好んで使った決まり文句でアップル・ウオッチを披露した。

 クック氏はアップル・ウオッチは「腕時計型端末に対する期待を根底から変える」と宣言。ジョブズ時代に発表されたスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」などを引き合いに出しながら、アップル・ウオッチの革新性をアピールした。

竜頭のような形をしたダイヤル「デジタル・クラウン」を搭載

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