近畿大と中外炉工業は19日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染廃棄物の容積を10分の1に小さくするシステムを開発したと発表した。
福島県内各地の仮置き場に一時保管されている大量の汚染廃棄物を小型化できれば、中間貯蔵施設まで効率良く安全に運べる。
近大と中外炉工業は、草木や果物の搾りかすから固形燃料「バイオコークス」を造る装置を開発済み。木材を細かく砕いて圧力をかけ、約180度で熱して冷却すると10分の1の大きさのバイオコークスができる仕組みだ。高さ1メートル、直径10センチの円筒形の容器に詰めた木材チップであれば高さ10センチ、直径10センチのバイオコークスに圧縮できる。