政府が家庭向け電力の小売り自由化などを視野に入れた「電力システム改革」の準備を進めている。
国会審議などが順調に進めば2016(平成28)年度にも、消費者が電力会社を自由に選べる時代がやってくる。
「地域独占」だった電力各社が価格競争に入ることで、利用者の多くは料金の値下げを期待するが、実は日本の電力事情では、値下げは「ほぼ望み薄」なのだという。
電力もサービス合戦に?!
「家庭向けの電力自由化が進めば、料金やサービスで好きな携帯電話会社を選べるように、電力も会社を選ぶ時代になるだろう」
関西電力の関係者は、政府が進める「電力システム改革」後の未来予想図を、こんな風にたとえる。