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川内原発 今夏にも再稼働一番乗り 規制委 1、2号機の優先審査決定 (1/4ページ)

2014.3.14 07:00

九州電力川内(せんだい)原発=鹿児島県薩摩川内市

九州電力川内(せんだい)原発=鹿児島県薩摩川内市【拡大】

  • 原発再稼働までの流れ=2014年3月13日現在
  • 審査を申請している原発=2014年3月13日現在

 原子力規制委員会は3月13日、事実上の合格証となる「審査書案」を優先して作成する原発を九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)に決定した。規制委に審査申請中の10原発17基のうち、川内が最も早く審査を終え、再稼働一番乗りとなる見通し。電力需要が高まる夏までに運転する可能性もある。

 規制委の田中俊一委員長(69)は13日の定例会見で「(原発の)立地に適合性があるかどうかの判断で、地震や津波など自然現象についてクリアできた」と川内が優先される理由を話した。

 優先原発の選定で、規制委は基準地震動(想定される最大の揺れ)を重視。この日の会合で、地震・津波担当の島崎邦彦委員長代理(68)は「川内だけは(基準地震動が)すでに確定している」と言及。過酷事故など設備面の安全対策を担当する更田(ふけた)豊志委員(56)も「重大事故対策で九電が示したものは満足のいくものだ」と述べ、審査で問題が出ていないとした。

 川内には今後、審査チームの人員を集中的に投入し、1カ月程度で審査書案を作成する。その後、約4週間の意見公募や地元での公聴会を経て、審査は終了。原発の再稼働には地元同意も必要となる。

薩摩川内市の岩切秀雄市長「大きな山を一つクリアできたものと考えている」

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