日本商工会議所がまとめる「消費税率引き上げ対策早わかりハンドブック」では、「毎日食べる食パンは3%引き上げる一方、人気商品のメロンパンは集客のために、税込みでの価格を据え置き、ついで買いの多いあんパンは減収分をカバーするために値上げ」といった転嫁の手法を紹介している。
値下げで攻勢
値上げ幅が10円単位となる自販機。炭酸やコーヒーなどの缶飲料を10円引き上げることを決めたコカ・コーラグループだが、ペットボトルのミネラルウオーター「い・ろ・は・す」は価格を据え置く。「全体を3%に近づけるための措置で、収益、シェア、価値への影響をかんがみた」(コカ・コーラウエストの吉松民雄社長)。このほか10円引き上げるペットボトルでは容量を5%増やしたり、電子マネー対応自販機では、5円のキャッシュバックなど、さまざまな手法を組み合わせる。