「-196℃ ストロングゼロ〈DRY〉」は、-196℃製法の浸漬酒に通常の果汁を加え、さらに炭酸圧のバランスをビール並みに強めたことで、アルコール由来のエタノール臭も消した。
「甘くないがゆえに『食事やビールとの相性の良さ』という価値を提供できた」と、開発陣は一同に胸を張る。「お客さまの潜在ニーズは常に変化している」。サントリー酒類の開発陣はアンテナを高くして商品力に磨きをかけ続ける。(山沢義徳)
-196℃ ストロングゼロ〈DRY〉 サントリー酒類が平成25年4月に発売したアルコール分8%の缶チューハイ。かんきつ類の風味を生かしつつ、甘味料ゼロで食事と合わせやすいドライな味わいに仕上げた。
「-196℃」シリーズは17年発売で、独自技術により極低温で凍結粉砕した果物の浸漬酒を使用。そのうちアルコール分8%の「ストロングゼロ」シリーズは21年に発売、当初は男性をターゲットとしたが多くの女性ファンも獲得し、サントリーが販売するRTDの4割超を占める主力商品となった。税込希望小売価格は148円(350ミリリットル入り)と200円(500ミリリットル入り)。