サントリー酒類、RTDさらに磨き 「ストロングゼロでもまだ甘い」 (1/5ページ)

2014.1.21 06:00

マイナス196度の液体窒素でレモンを凍らせる実演(右)。専用機械で丸ごと粉砕してパウダー状(左)にする

マイナス196度の液体窒素でレモンを凍らせる実演(右)。専用機械で丸ごと粉砕してパウダー状(左)にする【拡大】

  • 「ストロングゼロ」の(左から)マーケティング担当・井島隆信さんと開発担当・川本憲良さん、神津早希さん。毎週1回集まり、新製品の試作や既存品の改良を繰り返す=川崎市中原区のサントリー商品開発センター
  • 平成25年末に放映開始した「ストロングゼロ〈DRY〉」の新テレビCM。部下役の男性を連れた天海祐希さんは、食事と良く合う“ドライな飲み口”に満足の表情
  • 平成23年秋に放映された「ストロングドライ」のテレビCM。女性層の支持を狙い、イメージキャラクターに女優の天海祐希さんを起用した

 少子高齢化などで縮小するアルコール市場で、右肩上がりの成長を続ける元気なジャンルがある。缶チューハイやカクテルなどの「RTD」(Ready To Drink)と呼ばれるジャンルだ。サントリー酒類の「ストロングゼロ」シリーズは、健康ニーズやライフスタイルの変化を的確につかみ、若い女性からビール党の中年男性まで幅広い消費者に受け入れられている。

 極彩色のビキニをまとった女性たちが陽気に踊る南の国のカーニバル。部下と取材に訪れた雑誌編集長役の天海祐希さんが一口飲み、「甘くなくてうまーい!」と叫ぶ。

 昨年4月に発売された「-(マイナス)196℃ ストロングゼロ〈DRY〉」のCMは、消費者の嗜好にストレートに訴えた。

 同製品は、ウオツカやラムにレモン、グレープフルーツ、ライムと3種のかんきつを使った缶チューハイ。爆発的なヒットで発売わずか3カ月で、サントリー酒類は年間販売計画を当初の2倍に上方修正した。

「糖類ゼロの従来品『ストロングゼロ』でもまだ甘い」

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